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「take’sログ」は、takeが様々なローコードツール(iOSショートカット、Microsoft Power Platformなど)での試行錯誤を備忘録的に書くブログです(予定)。なお、このブログはastro-notion-blogを使用しています。

📱iOSショートカットの補助アプリまとめ①[Actions,DataJar]

iOSショートカットの補助アプリとは?

iOSショートカットには豊富なアクションが用意されており、様々なタスクを効率化したり自動化したりすることができる。iOSショートカットのアプリ単体でも大変便利なものだが、iOSショートカットを補助することを目的に開発されたアプリというものが存在し、それらの補助アプリを使用すると更にできることが増える。アクションを追加したり、簡易DBを利用できたり、ショートカットでグラフをつくったり…。

私は最近までこうした補助アプリの存在を知らず、もっと早く知りたかった!と強く思った。以下、iOSショートカットの補助的なアプリをまとめる。書いてみたら思ったよりも長くなってしまったので、完全に無料で使用できるアプリと、一部もしくは完全に有料のアプリとで記事を分けることにした。今回は無料で使用できるものとして「Actions]「Data Jar」の2つのアプリを紹介する。有料系のアプリについての記事は、後日公開予定。

以下、長くなったのでトグルの中にアプリの説明を記載。

Actions

アプリの概要

「Actions」アプリは、iPhone、iPad、Macで利用できる無料アプリ。ショートカットの拡張機能みたいなイメージ。現在、141種類のアクションが利用可能で、これにより特定の作業を自動化する機能が大幅に拡張される。

ショートカットのアクションを追加するものなので、このアプリ単体では何もできない。アプリを開いても以下の画面が表示される。

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ショートカットアプリを開くと、アクションの検索画面にActionアプリが追加されていて、多くのアクションを選択できるようになる。

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アクション例

Actionsのアプリは、thetheorierさんがブログの中でアプリの使用例をまとめており、大変参考になる。

個人的には、リストの操作が充実している点が非常に便利だと思う。リストの追加、削除、結合、フィルター、ソート、重複削除など一通りのデータ操作ができる。

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リストの重複削除

「Remove Duplicates from List」というアクションでは、リストの重複を削除できる。例えば、[リンゴ,バナナ,バナナ]というリストがあったとして、重複を削除して[リンゴ,バナナ]にしたいとする。「Remove Duplicates from List」アクションに重複を削除したいリストを指定してあげれば良いだけ。簡単。

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リストのフィルター

「Filter List」というアクションでは、リストのフィルター操作を様々に行うことができる。例えば、[リンゴ,バナナ,みかん]というリストがあったとして、みかんを含むものだけを取り出したいとする。

『「みかん」という言葉を含むものだけを残す』というフィルター条件を設定

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アクションを実行すると「みかん」だけになった

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フィルター条件は、様々な設定が可能。前方一致、後方一致、だけでなく正規表現も使用できる。例として、[リンゴ,バナナ,みかん,めろん]というリストを用意して、後方一致の例を示す。

「is」「matches regret」「ends with」「begins with」「contains」の中から選べる。例えば、後方一致を設定してみると…

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[みかん,めろん]のリストが返ってくる

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フィルターの結果件数について制限ができるのも、このアクションの特徴。Limitというトグルをオンにすると、Maximum Resultsという設定項目が出てきて、フィルターが返ってくる件数を制限できる。

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Data Jar

アプリの概要

「Data Jar」の基本的な使い方は、上のブログ記事にまとめたので、よければ参照のこと。基本的な概要を書いておくと、ショートカットと連携して使用するために設計された簡易データベースのようなアプリ。

アクション例

Data Jarは簡易的なデータベースのようなものなので、基本的にはデータを保存することとデータを取得することになる。

データの保存

まずは、データを保存するアクションから簡単に紹介する。前提として、以下のようなデータをData Jarアプリに登録してあるとする。データ型はDictionary。iOSショートカットでいうと辞書アクションと同じで、いわゆるJSON。データの準備の仕方は前述のブログ記事を参照のこと。

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このデータにショートカットのアクションを使い、新たなデータを登録してみる。「Set Key Path to Value」というアクションを使用する。まずKey Pathとして保存先を指定する。今回は、先にデータの保存先として「SampleDic」というデータを作っているので、それを指定。Keys Pathはドットを使うことで、階層構造を作れます。今回は、Keys PathをSampleDic.Keys3とし、ValueにValue3を指定する。

KeyとValueとを指定する

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アクションを実行するとKey3とValue3が追加されている

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Data Jarの利点は、JSONを扱えること。先程の例で言えば、以下のようなデータになる。

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データの取得

以下のようなデータがDataJarに保存されているとする。

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「Get value for Key Path」アクションを使用する。KeyPathに取得したいデータの保存先を指定する。今回は、「SampleDic」と指定して、アクションを実行すると、データを取得できる。

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KeysPathにドットをつけることで、下位構造にある値を取り出せる。例えば、KeyPathを「SampleDic.Key1」と指定すると「Value1」という値が取り出せる。

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このような形で、Data Jarを使用することで、データを保存しデータを取り出すことができる。