この記事は以下の記事の続きです。
上記の記事では、iOSショートカットの補助をするアプリの中から、無料で使えるData JarとActionsというアプリを紹介した。今回の記事では、iOSショートカットでグラフを作成するCharty for Shortcutsを紹介する。
アプリの概要
Charty for Shortcuts(以下Charty)は、iOSショートカットと連携して、データを視覚化するためのアプリ。このアプリをダウンロードすると、iOSショートカットにアクションを追加できて、グラフを作成することができる。iOSショートカット単独でグラフをつくれる点が、このアプリの魅力的な点。棒グラフ、折れ線グラフ、散布図、円グラフ、ドーナツグラフなど、様々なグラフを作成できる。
基本的に無料で使用できるが、一部の機能は有料。料金は買い切りで4.99ドル。私が課金した時は700円だったはず。有料の機能は、例えば、作成したグラフを画像として出力する、などだが、公式サイトに詳しくまとめられている。
充実したチュートリアル
Chartyは、残念ながら日本語化されていない。さらに、使い方が特殊なアプリなので、最初は戸惑う。しかし、チュートリアルやサンプルがとても充実しているので、これらを1つ1つ確認していくと基本的な使い方を習得できる。
Totorials

「Tutorials」は、レベル別に基本的な操作を動画で学ぶことができる。動画で見られるので、大変わかりやすい。使い始めの時は、まずこの動画を見ていくことをおすすめする。
Exsamples

「Examples」は、iOSショートカットのサンプルを入手することができる。「PREMIUM」とついているもは、有料のアクションを利用したものなので、注意が必要。
グラフの基本的な作り方
基本的には前述したチュートリアルを見ていけば、グラフを作ることができると思うが、「Examples」にあるショートカットの例を1つ取り上げ、グラフの基本的な作り方について補足する。
「Examples」から「Weight Chart」をダウンロード

今回は、「Examples」の「Weight Chart」を選択する。選択すると自分のiOSショートカットに追加することができる。
このショートカットは、ヘルスケアアプリに登録されている体重データを折れ線グラフにしてくれる、というもの。そのため、ヘルスケアアプリに体重データがなければ、グラフをつくれない。今回の記事では、ひとまず架空のデータを入れグラフを作成してみる。
アクションの流れ

ショートカットの一連のアクションは、画像の通り。大まかな流れとしては、
- ヘルケアアプリからデータを取得
- 「New Chart」アクションで新しいチャートを作成
- 「Add Series To Chart」アクションでチャートの種類や中身を設定
となる。
このショートカットを実行すると、以下のようなグラフを生成することができる。

「New Cart」アクションの補足(タイトルとID)
個人的にChartyを使い始めて混乱したのが、タイトルとIDだったので、その点について少し補足する。

- タイトル
- 任意のタイトルをつけることができる。ここでは、「Weight analysis」となっているが、空のままでもアクションはエラーにはならない。空にした場合は、自動的に「Untitled Chart」となる。
- ID
- チャートに固有のIDを割り振ることができる。「Automatic ID」をオンにすると、自動的にIDがふられる。個人的には、このIDの使い方が分かりにくかったポイントなので少し補足。
- 「Automatic ID」をオンにして、アクションを複数回実行すると、異なるIDのチャートが複数作成される。つまり、この状態でアクションを実行し続けると、その都度別のチャートを作成されることになる。

- 「Automatic ID」をオフにして、固有のIDを指定するとそのIDのチャートが作成される。例えば下の画像ではIDを「MyWeights」としている。この状態で複数回ショートカットを実行すると、チャートが上書きされる。私は最初この仕様を理解できておらず、「Automatic ID」をオフにして作成し続けたところ、チャートが大量に作成され続けた。1つのチャートを更新することはできないのか?と戸惑ったが、ただIDを指定してあげれば良いだけだった。

ウィジェット

Chartyは、ウィジェットにも対応している。需要があるかわからないが、使い方によっては、ヘルスケアプリから取得したデータをグラフ化し、ウィジェットとして常に表示し続ける、といったこともできる。ヘルスケアアプリのウィジェットは、対応しているデータの種類が少ないので、Chartyを使う意味もあるかもしれない。
Chartyはなかなかに多機能なアプリなので、今回紹介した以外にも様々なことができる。


